あ ら す じ
今日の町を天誅の嵐で震え上がらせていた土佐勤王党の武市瑞山(半平太)が、土佐藩の藩制急変により、文久三年(1863)九月二十一日に投獄されてから、約八ヶ月、郷土出身の人斬り以蔵(岡田以蔵)も土佐藩から追われる身になっていた。
その頃、京都守護職、会津藩主松平容保から京の治安を預かっていた壬生の浪士隊、新撰組の一番隊隊長である沖田総司がヒョンなことから、馴染みの店の女将おなかを助けるつもりが、敵である以蔵の命までも助ける羽目に・・・